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宮崎で迎える定年後|後悔しない老後の備えは「住まいのリフォーム」から

2025/07/05(土) NEW

 

 人生100年時代と言われる現代、定年後のセカンドライフをどう過ごすかは、多くの人にとって大きなテーマです。特に、温暖な気候と豊かな自然に恵まれた宮崎市で、充実した老後を送りたいと考える方は少なくないでしょう。

 しかし、「老後の備え」というと、まずお金のことを考えがちですが、それと同じくらい、あるいはそれ以上に重要なのが「住まいの備え」です。

「まだまだ元気だから大丈夫」「今の家で特に不便はない」 そう思っている方も多いかもしれません。しかし、身体の機能は年齢とともに少しずつ変化していきます。昨日までできていたことが、ある日突然、難しくなる。そんな現実は、誰にでも起こりうることです。

 この記事では、宮崎市で暮らす50代、60代の方々が、これからも長く、安全で快適に、そして自分らしく暮らし続けるために、なぜ「定年後のリフォーム」が重要なのか、その具体的な目的とポイントを詳しく解説していきます。

 

「まだ早い」ではなく、「今だからこそ」考えるべき住まいのこと。

この記事を読めば、将来の不安を安心に変えるためのヒントがきっと見つかるはずです。

 

1. なぜ今、リフォーム? 高齢化対策リフォームの本当の目的

「リフォーム」と聞くと、古くなったキッチンを新しくしたり、壁紙を張り替えたりといった、見た目をきれいにするイメージが強いかもしれません。しかし、私たちが提案する高齢化対策リフォームの目的は、そういった「素敵なおうち」を作ることだけではありません。

その本当の目的は、大きく分けて3つあります。

1.疾病や怪我、障害の発生を予防する

2.介護者の負担を軽減する

3.「自分でできること」を増やす

これらの目的は、単に家を便利にするだけでなく、あなたの健康寿命を延ばし、家族への思いやりを形にし、そして何よりもあなた自身の尊厳を守るために不可欠なものなのです。

 

【リフォームは未来の自分と家族への「賢い投資」】

「リフォームにはお金がかかる」と躊躇される方もいるでしょう。しかし、視点を変えてみてください。

 歩行障害や半身マヒが起れば、介護を受けるために毎月数万円から十万円近く、年間で数十万円から百万円もの費用がかかります。つまり転倒で骨折するリスクや、室温差でヒートショック事故が起きる確率を低減するための家の改修は、経済的にみても、とても価値ある投資なのです。

リフォームによってケガや病気のリスクを減らせれば、結果的に将来の医療費や介護費用を大きく抑えることができます。高齢化対策リフォームは、贅沢費ではなく、人生の後半を豊かに生きるための「必要経費」であり、「賢い投資」と言えるでしょう。

 

【リフォームは、家族への「思いやり」】

もし将来、介護が必要になったとき、誰がその役目を担うでしょうか。多くの場合、パートナーやお子さんなど、大切な家族がその役割を担うことになります。

高齢化対策リフォームは多くの場合、「体が不自由になった高齢者本人のため」というより、「その高齢者の世話をする家族のため」にこそ役立ちます。

介護しやすい家に整えておくことは、将来の家族の身体的・精神的な負担を大きく減らすことにつながります。元気なうちに住まいを整えることは、自分自身のためだけでなく、大切な家族への最高の「思いやり」なのです。

 

【リフォームは、人生を再スタートする絶好のチャンス】

長年暮らしてきた家には、たくさんのモノが溢れていませんか?

定年を迎えたあとにリフォームを行うと、多くの家庭では長年溜め込んできた、ものすごく多くのモノを処分することになります。リフォームが(いわゆる)断捨離のきっかけになるんですよね。

リフォームは、これまでの人生で溜め込んだ不要なモノを整理し、これからの生活に必要なモノだけを選ぶ「断捨離」の絶好の機会です。モノが少なく、すっきりとした空間は、安全性を高めるだけでなく、心にもゆとりをもたらしてくれます。

 

2. 【目的別】宮崎市で考えるべき高齢化対策リフォームの3大原則

 

それでは、具体的にどのようなリフォームを考えれば良いのでしょうか。先ほど挙げた3つの目的に沿って、具体的なリフォームのポイントを見ていきましょう。

 

原則1:事故を未然に防ぐ「予防」リフォーム

高齢者の生活で最も避けたいのが、思わぬ事故です。特に「転倒」「ヒートショック」は、昨日までの元気な生活を一変させてしまう大きなリスクをはらんでいます。

高齢化対策リフォームの主目的は「健康寿命を延ばすこと」であり、「要介護状態になるのを予防すること」なのです。だから「まだまだ足腰はしっかりしている」「特に大きな病気はしていない」段階でこそ、リフォームをしておく必要があります。

 

① 転倒・転落事故の予防

家の中には、若い頃は気にも留めなかった危険が潜んでいます。

  • 家の中のあらゆる段差をなくす(バリアフリー化) 玄関の上がり框、部屋と廊下の間の敷居、ちょっとした段差が転倒の大きな原因になります。家全体をフルフラットにすることで、つまずきのリスクを大幅に減らせます。

  • 滑りにくい床材を選ぶ 特に水回り(キッチン、洗面所、トイレ、浴室)や階段は、滑りにくい床材に変更しましょう。

  • 安全な動線を確保する

    • 寝室とトイレは同じフロアの近くに: 高齢になると夜中にトイレに行く回数が増えます。寝室とトイレが近いだけで、暗い中での移動による転倒リスクを減らせます。

    • 1階だけで生活が完結できるようにする: 戸建ての場合、将来的に階段の上り下りが負担になることを見越して、寝室、トイレ、浴室、キッチンなど生活に必要な機能を1階に集約できる間取りにしておくと安心です。

    • 洗濯動線の見直し: 洗濯物を持って階段を移動するような動線は、60代のうちに解消しておきたいものです。1階に洗濯・物干しスペースを確保するなどの工夫が有効です。

  • 手すりの設置 廊下、階段、トイレ、浴室など、立ち座りや移動の際に体を支える手すりは非常に重要です。ただし、やみくもにつけるのはNG。後述しますが、将来を見越した「下地」の準備がポイントです。

  • コンセントを増やし、タコ足配線をなくす 延長コードは足を引っかける原因になります。リフォームの際に必要な場所にコンセントを増設し、スッキリした配線を実現しましょう。

 

② 家具の転倒・モノの落下事故の予防

地震の多い日本では、家具の転倒対策も欠かせません。

高齢化に備えてリフォームを行うなら「すべての家具は作り付け」にすることをお勧めします。作り付けの家具ならかなりの地震でも倒れてきません。

作り付けの収納を設けることで、家具の転倒リスクをなくし、すっきりとした安全な空間を作ることができます。

 

③ ヒートショックの予防

冬場の入浴中に突然死、というニュースを聞いたことはありませんか?その多くは「ヒートショック」が原因です。

日本では、年間2万人近い高齢者がヒートショックで亡くなっています。これは、熱中症やインフルエンザで亡くなる高齢者より遙かに多い数です。

ヒートショックとは、暖かいリビングから寒い廊下や脱衣所へ移動するなど、急激な温度変化によって血圧が大きく変動し、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす現象です。温暖な宮崎市でも、冬場の朝晩の冷え込みは油断できません。

 

この最も危険なリスクを回避する方法はシンプルです。

ヒートショック事故を防ぐには「家の中の温度を一定にする=場所による室温格差をなくす」ことがもっとも効果的です。

そのために有効なのが「高断熱リフォーム」です。

  • 窓の断熱性能を高める 家の中で最も熱の出入りが大きいのが窓です。既存の窓の内側にもう一つ窓を設置する「二重窓」や、断熱性の高い「樹脂サッシ」「Low-E複層ガラス」への交換が非常に効果的です。

    マンションの中階であれば「アルミ枠ではなく樹脂枠のサッシにLow-E複層ガラスをはめた窓を二重窓として追加する」だけで大丈夫です。

  • 壁・床・屋根の断熱工事 戸建ての場合は、窓と合わせて壁・床・屋根にも断熱材を入れることで、家全体の保温性が格段に向上します。

  • 浴室暖房乾燥機の設置 入浴前に脱衣所と浴室を暖めておくことで、安心して入浴できます。

高断熱リフォームは、ヒートショックを予防するだけでなく、夏の暑さや冬の寒さを和らげ、エアコンの効きも良くなるため、年間の光熱費削減にも大きく貢献します。

 

原則2:家族の負担を軽くする「思いやり」リフォーム

介護は、する側もされる側も心身ともに大きな負担がかかります。その負担を少しでも軽くするための工夫を、元気なうちにしておくことが大切です。

  • 掃除・メンテナンスがしやすい内装材を選ぶ 万が一、失禁などで床を汚してしまった場合でも、掃除がしやすい素材なら介護者の負担は大きく減ります。

    高齢化リフォームでは、天然木ではなく塩ビなど、強い洗剤を使って消臭や消毒ができる床材を選んでおくと、「その床を掃除することになる介護者の負担」が大きく減らせます。 最近はおしゃれなデザインのクッションフロアやタイルカーペットも豊富です。

  • 見守りができる環境を整える 離れて暮らす家族や、日中一人になる時間がある場合、安否確認ができる仕組みがあると安心です。

    別の家に住む家族が介護を担当する場合や、同居はしているけれど、24時間、いっしょにいられるわけではない場合、見守りにはウェブカメラが便利です。 リフォームの際にWi-Fi環境を整えておけば、いざという時にスムーズに導入できます。

 

原則3:自立した生活を支える「尊厳」のリフォーム

多くの人が「できることなら、最期まで住み慣れた自宅で暮らしたい」と願っています。その願いを叶える鍵は、「自分でできること」をいかに維持するかにかかっています。

体が弱っても「ひとりでできることの多い家=自立して暮らしやすい家」とは、「水回りが使いやすい家」なのです。

 

排泄、洗面、食事の準備、入浴。これらの日常生活に不可欠な行為を、できるだけ長く自分自身の力で行えるように、水回りを中心としたリフォームを考えましょう。

 

① トイレ:尊厳を守る最重要空間

排泄行為を誰かに手伝ってもらわなければならない状態や、オムツをつけなければならない状態は、本人の尊厳を大きく傷つけ、自信を失わせます。

  • 洋式便器への交換と手すりの設置は基本です。

  • 洗浄・乾燥機能付きの便座を選びましょう。身体が硬くなるとお尻を拭く動作も大変になります。「乾燥」機能は必須です。

  • ドアは引き戸に。開き戸は体の向きを変える必要があり、車椅子では開閉が困難です。便座の横からスムーズに出入りできる引き戸が理想です。

  • 寝室から2メートル以内が理想的な距離です。夜間のトイレも安心です。

 

② 浴室・脱衣所:安全な入浴のために

  • ドアは引き戸に。浴室で万が一道れた場合、内開きのドアだと体が邪魔になって外から開けられなくなる危険があります。

  • 脱衣所に椅子を置くスペースを確保しましょう。座って体を拭いたり、着替えをしたりできるだけで、転倒リスクと身体への負担が大きく減ります。

  • 浴室暖房乾燥機や24時間換気システムを設置し、ヒートショック対策とカビ予防を徹底しましょう。掃除の負担も軽減できます。

 

③ キッチン・洗面台:車椅子でも使える工夫

高齢化対策リフォームでは「車椅子に乗っていても、ひとりで蛇口をひねり、水を出すことができる場所」を家の中に最低1カ所は確保しましょう。

  • シンク・洗面台の下はオープンスペースに。収納庫があると、車椅子では奥まで近づけず、蛇口に手が届きません。足が入り込めるオープンな設計にしましょう。

  • コンロはIHに。火を使わないIHクッキングヒーターは、消し忘れや着衣着火のリスクがなく安全です。お手入れも簡単です。

  • キッチンはシンプルに。3口コンロや大きな魚焼きグリルは本当に必要ですか?コンロを1口にする、電気ポットや電子レンジを積極的に活用するなど、「火を使わない」「管理が楽」な方向にシフトしましょう。

  • 冷凍庫の設置スペースを確保。糖尿病食や高血圧食など、食事制限が必要になった際、冷凍の宅配弁当は非常に便利なサービスです。1〜2週間分をストックできる冷凍庫スペースがあると、食生活の選択肢が広がります。

 

④ 寝室:人生の最終章を過ごす大切な場所

「大半の時間をベッドの上で過ごす」可能性がでてくると、リビングより寝室の環境のほうが大切になります。

  • 日当たりの良い部屋を寝室に。窓からの光は時間の経過を教えてくれ、心に安らぎを与えます。

  • 換気がしやすい窓は必須です。湿気や匂いがこもるのを防ぎ、介護が必要になった際の衛生環境を保ちます。

 

3. リフォーム成功の鍵は「タイミング」と「計画」

これだけ多くのポイントがあると、いつ、何から手をつければ良いか迷ってしまいますよね。最後に、リフォームを成功させるためのタイミングと計画の立て方についてお伝えします。

リフォームに最適なタイミングとは?

結論から言うと、「夫婦ふたりとも元気な50代〜60代のうち」が最適です。

60代なら前向きに考えられる住み替えも、80代では気持ち的にも体力的にも難しくなるからです。また、特に夫婦の場合、ふたり揃っている間に住み替えやリフォームを行っておかないと、ひとりが天に召されたあとでは家を変えること自体ができなくなります。

また、住宅設備の寿命は約30年と言われています。30代で購入したマイホームなら、60代はちょうど設備更新の時期。どうせ交換するなら、将来を見据えた高齢化対策を同時に行うのが最も効率的で経済的です。

 

賢いリフォーム計画の立て方

1.優先順位を決める

すべてを一度に行うのが難しければ、優先順位をつけましょう。手すりの設置や便座の交換などは後からでも比較的簡単に行えます。一方、断熱工事や間取りの変更、水回りの移動といった大掛かりな工事は、後からでは難しいため、優先的に検討すべきです。

2.手すりは「下地」の準備が重要

手すりは「いま必要な場所だけに設置」し、「将来、手すりが必要になるかもしれない場所」には、壁の中に下地を入れておくだけで十分です。 どちらの半身が不自由になるかは予測できません。将来、左右どちらにでも手すりを設置できるよう、リフォームの際に壁の内部に補強の板(下地)を入れておきましょう。

3.補助金・助成金制度を調べる

バリアフリー化や省エネ化(高断熱化)のリフォームには、国や宮崎市から補助金や助成金が出ることがあります。利用できる制度は必ず確認し、賢く活用しましょう。

4.信頼できる専門家(リフォーム会社)に相談する

高齢化対策リフォームには専門的な知識が必要です。あなたの将来の暮らし方や不安を親身になって聞き、最適なプランを提案してくれる、宮崎市内の信頼できるリフォーム会社を見つけることが成功への一番の近道です。

 

まとめ:住み慣れた宮崎の家で、最高のセカンドライフを

 

老後の備えは、お金の貯蓄だけではありません。 人生100年時代を最後まで自分らしく、尊厳をもって生き抜くために、「住まい」という基盤を整えておくことは、何にも代えがたい財産となります。

高齢化対策リフォームは、

  • 健康寿命を延ばせる安全な家を作る

  • 介護者の負担を減らせる思いやりに溢れた家にする

  • 障害ができても、できるだけ長く自立し、尊厳をもって暮らせる家にする

ことを目的とした、未来への投資です。

 自然に恵まれたこの宮崎市で、家族とともにあなたが住み慣れた愛着のある我が家が、これからの人生を支える最高のパートナーとなるように。 まずは一度、ご夫婦で、ご家族で、これからの暮らしについて話し合い、専門家に相談することから始めてみてはいかがでしょうか。

 

コラム作成者:三谷匡俊 リフォーム&増改築えさか店長
リフォームアドバイザーとして6年の経験を持ち、お客様へのヒアリングからプラン作成、現場との連携まで幅広く担当。年間200件のリフォーム相談に対応しています。「リフォーム後の暮らしがもっと楽しく、快適になるように」という想いで、役立つ情報を発信しています。皆様のリフォーム計画のヒントになれば幸いです。 
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