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宮崎市

2026.05.14(木)

【生活導線に手すりを】手すり設置による介護予防のご提案

2026.05.14(木)

宮崎市の手すり取付け費用と介護保険
トイレ・浴室・玄関・階段の設置ポイント
手すりは場所ではなく、支えたい動作から決めます

「そろそろ手すりを付けたほうがいいだろうか」。宮崎市・国富町・綾町で、ご家族からそうしたご相談をいただくことがあります。ところが、いざ現地に伺うと「どこに付けるか」より先に決めるべきことが残っていることがほとんどです。それは、その方がどの動作でふらつくのかということです。

手すりは、付ける本数ではなく、付ける位置と向きで効き方が変わります。この記事では、動作から設置位置を決める考え方、下地と取付強度の実際、費用の相場、そして介護保険と宮崎市の補助制度の使い方までを、施工する側の目線でまとめました。

30秒でわかるまとめ
  • 手すりは「体を支える」設備です。手すりを使って筋力を鍛えるものではありません
  • 設置位置は場所で決めず、立つ・またぐ・向きを変えるといった動作から決めます
  • 取付けには十分な強度の下地への固定が必要で、状況に応じて下地補強を行います
  • 全国の相場は1か所あたりおよそ2万〜5万円。屋外や階段は10万円を超えることもあります
  • 介護保険の住宅改修は支給限度基準額20万円、給付は9割・8割・7割(上限18万・16万・14万円)。着工前の事前申請が必須で、宮崎市の審査から着工承諾まで概ね2週間かかります

1. 転倒は「外」ではなく「家の中」で起きています

政府広報オンラインは、令和4年人口動態統計をもとに、高齢者の転倒・転落・墜落による死亡者数が10,809人で、交通事故による死亡者数の5倍以上にあたると紹介しています。また東京消防庁のデータとして、高齢者の転倒のおよそ6割が自宅で起きており、多い場所は居間・寝室、玄関、階段・廊下、浴室だとしています。

介護が必要になった原因としても転倒は上位です。令和4年国民生活基礎調査では、介護が必要となった主な原因のうち「骨折・転倒」が13.9%を占めています。

つまり、手すりを検討すべき場所は、旅行先でも病院でもなく、毎日何十回も通っているご自宅の動線ということになります。

2. 手すりの役割を、正しく整理します

手すりは筋力トレーニング器具ではありません。
手すりにつかまって歩くことで腕力や足腰が鍛えられる、という説明を見かけることがありますが、これは正確ではありません。手すりの役割は、体重の一部を支え、バランスを崩したときに立て直す支点をつくることです。筋力や歩行能力の維持については、かかりつけ医や理学療法士、地域包括支援センターにご相談ください。

そのうえで、手すりが担う仕事は次の3つに分けられます。

  • 支える:立ち上がる、しゃがむ、またぐときに体重の一部を預ける
  • 保つ:歩行中や方向転換のときに、バランスを保つ手がかりになる
  • 導く:暗い廊下や段差の手前で、次の一歩の位置を手で確認できる

この3つのうちどれを求めるかで、選ぶ形状も高さも変わります。だから「とりあえず1本」では合わないことが多いのです。

3. I型・L型・横型の使い分け

形状は好みではなく、動作で決まります。

スマートフォンでは、表を指で左右にスクロールできます。

形状 向いている動作 主な設置場所
縦型(I型) 立ち上がる、腰を下ろす、またぐ。上下方向に力を入れる動作 トイレの便器脇、浴槽のまたぎ位置、玄関の上がり框、出入口
横型 移動しながら体を支える。手を滑らせて連続的につかまる 廊下、洗面脱衣室、浴室内の洗い場、屋外アプローチ
L型 立ち座りと、その後の移動が続く動作を1本でつなぐ トイレ、浴槽の出入り、玄関のたたきから上がり框
階段用(斜め) 昇降時の連続保持。踊り場や曲がりでの連続性が要点 屋内階段、屋外階段
浴室で見かけるシャワースライドバーとタオル掛けは、手すりとは別のものです。スライドバーはシャワーフックの高さを変えるための部材、タオル掛けはタオルを掛けるための部材で、いずれも体重を預ける前提の強度で取り付けられているとは限りません。つかまる前提でお使いにならないでください。

4. 場所別・どこに付けるか

屋外アプローチ・玄関ポーチ
門扉から玄関ドアまでの間に段差や階段があると、外での転倒は路面が硬いぶんケガが大きくなりがちです。段差の手前から昇りきった先まで、手が離れない長さで連続させるのが基本です。片側で不安が残る場合は両側に設けます。屋外は下地が木造とは限らないため、コンクリートやブロックへの固定方法、あるいは支柱を地面に打つ方式かを現地で確認します。

玄関(上がり框)
靴の脱ぎ履きで前傾姿勢になり、段差を上下する。玄関は動作が集中する場所です。上がり框の段差に対して縦型を1本、その先の移動に横型をつなぐL型の考え方が使いやすくなります。座って靴を履くための腰掛けを併用すると、手すりの負担が下がります。

廊下
寝室からトイレ・浴室への夜間の移動は、明るさが足りず、寝起きでバランスが不安定になりがちな条件が重なります。廊下は「途切れないこと」が重要で、途中で手すりが切れると、その先で最も転びやすくなります。ドア開口部などで連続させられない箇所は、あらかじめ設置計画に織り込みます。

階段
階段は転落した際の被害が最も大きい場所です。段鼻からの高さ、握りやすい太さ、踊り場での連続性を確認します。既存の手すりがあっても、高さが合っていない、握るには太すぎる、といった理由で使われていないことがあります。

片側だけに設ける場合も、利き手だけで決めないでください。昇り・降りの両方で、実際につかまりやすい側を確認します。麻痺や握力低下がある場合は、ケアマネジャーや理学療法士等の意見も踏まえて判断します。不安が強い場合は両側設置を検討します。

トイレ
便器からの立ち座りには縦型、便器までの移動には横型が向きます。ペーパーホルダーや紙巻器につかまってしまう習慣がある場合は、そこが本来つかまりたい位置だという手がかりになります。便器本体のオプションで両側にはね上げ式の手すりが付くタイプもあり、壁側に十分な下地が取れない場合の選択肢になります。

浴室
浴室は「入口の出入り」「洗い場での移動」「洗い場から浴槽へのまたぎ」「浴槽内での立ち座り」と、動作が細かく分かれます。特にまたぎ動作は、片足立ちで体重を支える時間が生まれるため、縦型を浴槽の縁の直前に置けるかどうかが効きます。浴室の手すりは在来浴室とユニットバスで施工方法が異なり、ユニットバスは既設の補強位置に制約があるため、現地での確認が欠かせません。

浴室全体の安全対策については、宮崎市の高齢者向け浴室リフォーム|転倒対策・介護保険・補助制度で、5つの入浴動作から工事範囲を判断する方法を詳しく解説しています。冬場の寒さや温度差が気になる場合は寒いタイル浴室の断熱とヒートショック対策もあわせてご覧ください。

5. 壁の下地と、取付けの強度について

手すりは体重を預ける設備ですから、十分な強度のある下地への固定が必要です。ここで誤解されやすい点を2つ整理します。

ひとつめ。下地補強は必ず必要というわけではありません。既存の壁に柱や間柱、下地板が入っていて十分な強度が確認できれば、そのまま取り付けられます。逆に、石膏ボードだけの壁にアンカーで留めただけの手すりは、いざ体重がかかったときに抜ける危険があります。現地調査では下地探しで柱・間柱の位置を確認し、必要に応じて壁の一部を開けて補強板を入れる、あるいは壁面に受け材を打つといった補強を行います。

ふたつめ。耐荷重は製品ごとに異なります。メーカーや品番によって、また取付方向(垂直・水平)によっても許容荷重は変わります。「手すりは100kgまで大丈夫」といった一律の説明はできません。使う方の体重や使い方に対して余裕のある製品と、それを支えられる取付方法をセットで選びます。

なお、下地補強を行うと壁紙やタイルの補修が発生します。手すり本体の価格だけを見て比較すると、この部分で見積りに差が出ます。

6. 費用は「本体・取付・補強・補修」で決まります

手すりの工事費は、次の4つの合計です。

  • 手すり本体(長さ・形状・素材・ブラケットの数)
  • 取付工賃(箇所数、高さ調整、養生)
  • 下地補強の有無(壁を開ける/受け材を入れる/屋外は地面や基礎への固定)
  • 仕上げ補修(壁紙・タイル・塗装の復旧)

参考として、全国のリフォーム情報サイトで公開されている一般的な価格帯をまとめます。

スマートフォンでは、表を指で左右にスクロールできます。

場所 一般的な価格帯(本体+取付) 価格が動く要因
トイレ(L型1本) およそ2.5万〜5万円 下地がない場合は補強が必要。複数箇所だと5万〜10万円弱の例も
浴室(I型・L型1本) およそ1.5万〜5万円 ユニットバスは専用部材・専用工法。タイル壁は防水処理の可否
玄関内(1m以内・1本) およそ1万〜3万円 上がり框の段差の大きさ、腰掛けの併用有無
廊下(横型) 1mあたりおよそ1万〜3万円
5m程度で5万〜10万円
長さ、ブラケット数、ドア開口部での分割、下地の有無
屋内階段(片側連続) およそ5万〜15万円 直階段より、かね折れ・折り返しのほうが部材と加工が増える
屋外(ポーチ・外階段) およそ5万〜14万円 耐候素材、コンクリートへの穴あけ・支柱固定で工事費が上がる
下地補強の加算 補強板の追加で数千円〜1万円程度
壁を開ける場合は1万〜3万円程度
補強後の壁紙・タイル補修が別途必要になる場合があります

実際の金額は、下地の状態・設置本数・仕上げ材によって変わります。えさかでは現地調査のうえお見積りをお出しします。ご相談・お見積り・出張費はすべて無料です。

7. 介護保険と宮崎市の補助制度

介護保険の住宅改修費支給
在宅の要支援1・2、要介護1〜5の認定を受けている方が、実際にお住まいの住宅に手すりの取付けなど小規模な改修を行った場合、対象となる工事費用の9割・8割または7割が支給されます。支給額の上限は要介護状態区分にかかわらず1人につき18万円・16万円または14万円(支給限度基準額20万円の9割・8割・7割)です。20万円に達するまでは、数回に分けて工事をすることもできます。

対象となる工事は、手すりの取付け、段差の解消、滑りにくい床材への変更、引き戸などへの扉の取替え、洋式便器などへの便器の取替え、そしてこれらに付帯して必要となる工事です。

最も多い失敗が「先に工事を始めてしまう」ことです。
介護保険の住宅改修は、工事着工前の事前申請が必要です。事前申請がない場合、対象となる工事であっても支給は受けられません。さらに、宮崎市の審査から着工承諾までは概ね2週間かかります。「急いでいるので工事だけ先に」というご相談をいただくことがありますが、ここは順番を変えられません。

宮崎市高齢者等居宅介護住宅改修補助事業(市独自の上乗せ)
宮崎市には、介護保険の要支援・要介護認定者で一定所得以下の世帯を対象に、介護保険住宅改修の給付対象工事の超過費用や給付対象外工事費用の一部を助成する制度があります。主な要件は次のとおりです。

  • 宮崎市内に住所があること
  • 要介護者等と生計を一にする親族またはその同居人の前年分(申請月が1月〜5月の場合は前々年分)の所得税額の合計が7万円以下であること
  • 介護保険給付対象工事の種目については、介護保険の支給限度基準額20万円を使い切っていること
  • 介護保険住宅改修と同様に、工事着工前の事前申請が必要であること
  • 対象額は1住宅につき20万円を上限とし(各工事種目に限度額あり)、補助率は世帯の課税状況によって異なること
市独自の補助事業は、年度や予算状況によって受付状況が変わる可能性があります。利用を検討する場合は、着工前に宮崎市介護保険課へ最新の受付状況をご確認ください。なお、介護保険の住宅改修費支給は随時受付です。

8. 相談から工事までの流れ

  1. ケアマネジャー・地域包括支援センターに相談(担当のケアマネジャーがいない場合はお近くの地域包括支援センターへ)
  2. 現地調査とお見積り(えさかが伺います。ご相談・お見積り無料)
  3. 着工前の事前申請。宮崎市の審査から着工承諾までは概ね2週間かかります。承諾を受ける前に着工しないでください
  4. 承諾後に着工
  5. 完成後30日以内に支給申請(領収証・完成写真などを添えて提出)

現地調査では、間取りを見るだけでなく、実際に使われる方に、着衣のまま可能な範囲で立ち座りやまたぎの動作を再現していただきます。「いつもここでふらつく」という一言が、図面よりも正確に設置位置を教えてくれるからです。ご本人が難しい場合は、日ごろ介助されているご家族から動作の様子を伺います。

9. えさかの手すり・バリアフリー施工事例

宮崎市|使いやすさと安全性を追及!手すり付きの快適トイレ空間
費用16万円程度/工期1日間/トイレ
トイレの立ち座りに合わせて手すりを設けた工事です。工期は1日。「大がかりな工事は気が進まない」という方でも、動作の不安が大きい場所から一か所ずつ進められます。
事例の詳細を見る
宮崎市|ご両親想いの手すり設置!浴室・洗面化粧台リフォーム
費用237万円程度/工期10日間/築30年/マンション
ご両親のためにと、浴室と洗面化粧台の改修に手すりの設置を組み合わせた工事です。マンションは壁の構造(コンクリート直壁か乾式壁か)によって取付方法が変わるため、事前の確認が特に重要になります。
事例の詳細を見る
宮崎市|毎日の入浴が楽しみになる浴室リフォーム
費用160万円程度/工期7日間/築37年/浴室・洗面室・窓サッシ
「お風呂が寒くて困っている」というご相談から始まった工事です。窓も一緒に取り替えて断熱性能を高め、脱衣室の内装と洗面化粧台も同時に更新しました。かがまずに物を取り出せる引出しタイプにしたことで、洗面脱衣室での姿勢の負担も減っています。
事例の詳細を見る

※費用・工期は当時の施工条件によるもので、同じ内容の工事を保証するものではありません。

10. よくあるご質問

Q. 要介護認定を受けていなくても、介護保険は使えますか。
A. 原則として要支援・要介護認定が必要です。ただし、認定申請中でも、所定の承諾書を提出することで事前申請できる場合があります。認定結果によっては給付対象外となるため、工事前に地域包括支援センターまたは宮崎市介護保険課へご確認ください。なお、工事そのものは認定の有無にかかわらず承っています。

Q. 1本だけの取付けでも来てもらえますか。
A. はい。手すり1本の取付けや、水漏れ・建具調整といった小さな工事も承っています。宮崎市・国富町・綾町が施工対応地域です。

Q. 賃貸や市営・県営住宅でも工事できますか。
A. 住宅の所有者が申請者ご本人およびその配偶者以外の場合は、所有者の承諾書が必要です。市営住宅・県営住宅の場合は模様替承認通知書の提出が求められます。まずは管理者への確認からご相談ください。

まとめ

手すりは、本数でも見た目でもなく、どの動作を助けるかで決まります。立ち上がるのか、またぐのか、歩きながら支えるのか。そこが定まれば、形状も高さも位置も自然に決まります。

そして、介護保険と宮崎市の補助制度はどちらも着工前の申請が原則で、着工承諾まで概ね2週間かかります。「転んでしまってから」では、制度も工程も間に合わないことがあります。まだお元気なうちに、日ごろ不安を感じる場所を一度確認してみてください。

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施工対応地域:宮崎市(旧清武町・田野町含む)・国富町・綾町

出典・参考

免責:本記事の制度情報は掲載時点で各公式ページを確認したものです。介護保険・補助制度は年度や制度改正により変更される場合があります。申請の可否や補助率は個別の状況によって異なりますので、必ず担当のケアマネジャー、地域包括支援センター、宮崎市介護保険課にご確認ください。
執筆:リフォーム&増改築えさか 店長 三谷
江坂設備工業株式会社/建設業許可 宮崎県知事(特・般04)第952号/宮崎市指定給水装置工事事業者 第10011号/宮崎市下水道排水設備等指定工事店 第45201S0010号
本社:宮崎市橘通西5-2-33 ショールーム:宮崎市権現町137-1(営業時間9:00〜17:00/日曜・祝日休み)

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