寒波到来!水道管凍結
ヒートショック対策で冬のトラブルを未然に防ぐ
週末にかけて急激な寒波が襲来し、宮崎市をはじめとする温暖な地域でも、水道管の凍結リスクやヒートショックの危険性が高まっています。
特に、凍結した水道管が破裂したり漏水が発生した場合、その多くは気温が上昇し暖かくなる昼前後になって初めて判明することが多く、被害が拡大してから気付くケースも少なくありません。
日頃は「温暖な地域だから大丈夫」と油断しがちですが、近年の異常気象を踏まえ、今一度対策を見直す必要があります。
ここでは、水道管凍結の原因と予防策、万一の場合の応急処置、そして寒波対策としての水回り・窓断熱リフォームの重要性について、詳しくご説明いたします。
宮崎市は、温暖な気候が特徴の地域ですが、冬季に寒波が襲来すると、急激な気温低下により市街地でも水道管が凍結するケースが増加しています。
特に、露出している水道管や保温対策が不十分な古い住宅では、寒風にさらされることで内部の水分が凍り、結果的に破裂や水漏れのリスクが高まります。また、北向きや日当たりの悪い場所、さらには風通しが良い箇所は特に注意が必要です。
近年、異常気象によってこれまで温暖だった地域でも急な寒さが訪れるため、日常的な点検と対策が必須となっています。早期に「凍結リスク」を発見し、適切な処置を行うことで、トラブルの拡大を防ぎ、安全・安心な暮らしを維持することができます。
① 保温対策の徹底
露出している水道管には、必ず保温材や断熱カバーを取り付け、外気からの冷気を遮断しましょう。ホームセンターやDIYショップで手軽に入手できる保温チューブを使用し、継ぎ目もしっかりとテープ等で固定することで、冷気の侵入を防ぐことができます。
また、メーターボックス内にも発泡スチロールや毛布を充填し、温度の急激な低下を防止することが有効です。
② 少量の水を常時流す方法
夜間や早朝、気温が氷点下に近づく際は、蛇口からコップ1杯分程度の少量の水を流し続ける方法が凍結防止に効果的です。水が流れることで、管内の水温が下がりすぎるのを抑えられます。ただし、無駄な水道料金を避けるため、量は極力抑えるよう注意してください。
③ 長期間不在時の水抜き
別荘や長期間家を留守にする際は、水道管内の水分を完全に抜く「水抜き」を行いましょう。水抜き栓の操作方法を事前に確認し、すべての蛇口から水を排出することで、凍結による破裂リスクを根本的に除去できます。
①自然解凍を待つ
水道管が凍結した場合、最も安全な対処法は、気温の上昇とともに自然に解凍されるのを待つことです。
焦って熱湯をかけたり、無理に解凍しようとすると、水道管が破裂する危険性があります。自然解凍中は、パイプの周囲をタオルや毛布、発泡スチロールなどで保温し、解凍を促進しましょう。
また、日当たりの良い場所にある場合は、適度に日光が当たるように工夫しますが、直射日光が強すぎると急激な温度上昇による破裂のリスクがあるため注意が必要です。
解凍が進むと水道メーターがゆっくり動き出すので、異常な動きや音があれば、パイプ破裂の可能性があるため直ちに止水し、専門業者に連絡してください。解凍後も、しばらくは水漏れなどの兆候を注意深く観察することが大切です。
②ぬるま湯をかける
自然解凍を待つ時間がない場合や早く水を使いたい場合は、ぬるま湯を用いて凍結した水道管を解凍できます。
ただし、熱湯をかけると急激な温度変化で水道管が膨張し破裂する危険があるため、必ずぬるま湯を使用してください。
作業時は、まずタオルや布で水道管を包み、その上から少しずつ均一にぬるま湯をかけます。局所的に温めるとその部分だけが急激に温まり、破裂の原因となるため、パイプ全体を均等に温めるよう心がけましょう。作業中にひび割れや水漏れが発生した場合は、すぐに作業を中止し、止水栓を閉めることが必要です。自信がない場合は、無理せず専門業者に依頼してください。
③ドライヤーで温める
水道管の解凍方法としてドライヤーの温風を用いる方法もありますが、注意が必要です。
ドライヤーの温風を一点に集中させず、少しずつ動かしながらパイプ全体を均等に温めます。また、ドライヤーは水道管に近づけすぎず、適度な距離を保って使用してください。
特にプラスチック製や古い水道管の場合、熱に弱いため破損のリスクが高まります。解凍中はパイプの状態をよく観察し、異常が見られたらすぐに作業を中止し、止水栓を閉めるようにしましょう。こちらも自信がない場合は、専門業者への依頼が推奨されます。
水道管が破裂してしまったら
●止水栓の閉鎖
●専門業者への連絡
●保険の確認
これらの手順を迅速かつ冷静に行うことで、水道管の破裂による被害を最小限に抑えることができます。
1. 給湯器故障の原因
寒波の影響で給湯器が故障する主な原因には、以下の点が挙げられます。
・凍結による内部配管の破損
給湯器内部や接続している給水管に水が残っている場合、急激な寒さで凍結するリスクがあります。凍結によって水が膨張すると、配管や給湯器本体に亀裂が入ったり破損したりする可能性があります。
・熱交換器やセンサーの低温障害
給湯器内の熱交換器や温度センサーは、設計温度域を超える低温状態にさらされると、正常に機能しなくなる場合があります。これにより、給湯が不安定になったり、最悪の場合、全く給湯できなくなることがあります。
・燃焼系統の不調
寒波時は外気温が大幅に低下するため、燃焼効率が低下し、ガスの供給や燃焼状態に影響が出ることがあります。これにより、給湯器が燃焼を正常に行えず、暖房機能も含めた全体的なパフォーマンスが低下する恐れがあります。
2. 寒波時の給湯器対策
・定期点検とメンテナンスの徹底
寒波が到来する前に、給湯器の定期点検を実施し、内部の水抜きや凍結防止対策が十分に行われているか確認しましょう。特に、給湯器に接続される水道管やホース類の保温対策も、凍結を防ぐために重要です。専門業者による点検で、異常の早期発見と修理を行うことで、突発的な故障を未然に防ぎます。
・ 断熱対策の強化
給湯器の設置場所が外気に近い場合は、専用の断熱カバーや保温材を使用して、寒冷な環境から守ることが必要です。また、給湯器周辺の窓や外壁、さらには給湯管自体にも断熱対策を施すことで、内部の温度を一定に保ち、凍結のリスクを大幅に下げることができます。
・給湯器の交換・リフォームの検討
古い給湯器は、最新の機種に比べて凍結や低温障害に弱い場合があります。寒波の頻発する冬季には、最新の高効率かつ耐寒性に優れた給湯器への交換を検討することも有効です。また、リフォームの一環として、給湯器だけでなく、水回り全体の断熱リフォームを行うことで、寒さから守る環境づくりが実現します。
・緊急時の対応準備
万が一給湯器に不具合が発生した場合に備え、地域の信頼できる専門業者の連絡先を事前に把握しておくことが重要です。緊急時には、迅速な対応で被害の拡大を防ぐため、すぐに専門業者に相談しましょう。
冬の寒さが厳しくなると、ヒートショックによる体調不良のリスクも高まります。浴室やトイレなどの水回りは、急激な温度変化が直接体に影響を与えやすい場所です。
当社では、窓断熱を含む水回りリフォームの提案も行っており、浴室やトイレの断熱性能を高めることで、室内の温度変動を抑え、安心してご利用いただける空間作りをサポートいたします。
これにより、ヒートショックのリスク軽減だけでなく、光熱費の節約にもつながります。
また、浴室リフォームは、使い勝手の向上やデザイン性の向上といったメリットも兼ね備えています。急な寒波でお風呂上がりの温度差に驚かれることがなくなり、健康面でも安心して冬を過ごせる環境が整います。
※参考記事
命を守る!5分で分かる高齢者のお風呂事故防止術 〜プロが教える安心リフォームの秘訣〜
寒波が到来するこの時期、温暖な地域でも水道管の凍結やヒートショックの危険性は決して軽視できません。
日頃の点検と保温対策、そして水回りリフォームによる断熱強化は、冬季のトラブルを未然に防ぐための重要な鍵となります。
当社は、長年の実績と技術を活かし、宮崎市をはじめとする地域の皆様の安心な暮らしを全力でサポートいたします。寒さに負けない、温かく快適な住環境作りのために、ぜひ当社をご指名してください。
安全・安心な冬をお過ごしいただくために、今一度ご自宅の水回り設備の見直しと点検をおすすめします。
皆様からのお問い合わせを心よりお待ちしております。